自宅の畳を「和紙畳」に張替えるメリット・デメリットとは?
最近では和紙畳を選ぶ人が増えています。主な理由はイグサの畳よりも機能性が充実しているからです。しかし、和紙畳について知識が少ないと、張替えるメリットがあるかわからないですよね。そこでこの記事では、和紙畳の特徴について詳しく解説します。畳の張替えのときに、ぜひ参考にしてみてください。
和紙畳とはどのようなもの?
和紙畳は、和紙で作られた畳のことです。昔から使われている畳はイグサを使っていますが、和紙畳は、こよりにして編み込み畳を作り上げていきます。見た目は普通の畳とほとんど変わりません。昨今の畳は和紙畳が主流になっており、カラーバリエーションの豊富さなどから人気が集まっています。イグサの畳は5,000円~、和紙畳は1万5,000円~と和紙畳の方が値段は上がりますが、耐久性は優れています。ランニングコストを考えると、和紙畳が安価になるケースが多いでしょう。
和紙畳のメリット
和紙畳は、イグサの畳よりも機能性が充実しているので、近年注目を集めています。さらに、安心して過ごせるとして子育て世代やペットのいる家庭から人気があります。和紙畳が人気を集めているポイントをみていきましょう。
■色が落ちにくい
イグサの畳は紫外線を浴びると、色褪せやすいです。それに対し和紙畳は色が変わりにくく、いつまでも新品のような状態をキープできます。和紙畳は紫外線に強いため、変色をすることはほとんどありません。
■カビやダニが出にくい
和紙畳の表面は平らであることから手入れしやすい特徴があります。そのため、隙間のゴミやほこりも取りやすくカビやダニが発生しにくいです。普段の掃除だけで済ませられるのも魅力のひとつ。長期間の使用でも繁殖リスクは高くないのです。
■耐久性がある
和紙畳の耐久性はイグサの畳より約3~4倍あるといわれています。そのため子どもやペットのいる家庭では、和紙畳が好まれています。さらに水に強い性能もあり、ジュースをこぼしてもすぐに浸透することはありません。早く拭き取ればシミは残らないです。
■メンテナンスが不要
和紙畳は長く使用してもメンテナンスの必要ないです。イグサタイプの畳は8~10年を目安に新しい畳と交換をしなければいけません。しかし、和紙畳は樹脂で表面を覆っているので、水に強い特徴があります。
■カラーバリエーションが豊富
畳で部屋の雰囲気を決めたい、好きなカラーの畳にしたいという方にも和紙畳はぴったりです。和紙畳にはグレーのような色合い、モダンな空間を生み出す栗色など、部屋のコーディネートに合わせて和紙畳を選べます。さらに、複数の色を組み合わせた和紙畳もできるので、世界にひとつだけのオリジナル和紙畳ができますよ。
和紙畳のデメリット
和紙畳のおすすめのポイントを伝えましたが、もちろんデメリットもあります。気になる和紙畳のデメリットを確認しましょう。
■畳が固い
和紙畳は樹脂を使っているため、イグサの畳より硬いです。そのためイグサの畳よりも硬い印象を受けやすいです。しかし弾力性があるため、歩いていて足が疲れるということは少ないです。
■費用が高い
イグサの畳は平均5,000円~ですが、和紙畳の平均は1万5,000円~となっており、和紙畳の方がコストはかかります。しかし、イグサの畳は使用歴が長くなればなるほど、維持費が高くなります。和紙畳は摩擦に強いため、メンテナンス費はほとんどかからないです。初期費用にお金はかかってもランニングコストを考えると、和紙畳が安いと感じられるでしょう。
■イグサの香りがしない
和紙畳は、畳でしか味わえないイグサの香りを感じられないです。畳の香りも楽しみたい方にとっては、物足りなさを感じるでしょう。イグサの香りには気持ちを落ち着かせる効果があります。香りも楽しみたい場合は、イグサを使った畳を選ぶのがおすすめでしょう。
■調湿効果はない
イグサの畳は調湿効果があり、空気の湿度を保ってくれます。しかし、和紙畳には湿度を感知する機能はありません。湿度が気になるときは、除湿機や窓を開けて空気を循環させるなどの対策をとりましょう。
和紙畳の注意したいポイントを取り上げましたが、イグサの畳にも気をつけたい特徴はあります。イグサの畳は家具を置いたときに跡が残りやすかったり、汚れがつきやすかったりなどのデメリットがあります。また定期的なメンテナンスも必要で、3~4年ごとに裏返しなどを行い、10年経つと畳を新調します。定期的なメンテナンスは身体の負担だけでなく、経済的にも負担を感じやすいです。
また、ダニやカビも発生しやすいため、子どものいる家庭だと安心して遊ばせられないというデメリットもあります。もちろん、イグサの畳には遮音性、調湿効果、断熱性などのメリットもあるため、メリット・デメリットを考えながら、適した素材の畳を選ぶのがよいでしょう。
今回は和紙畳のメリット・デメリットについて紹介しました。和紙畳はカラーバリエーションが豊富で、部屋の雰囲気に合わせたデザインを選べるため、理想的な空間を作りやすいです。さらに定期的なメンテナンスはほとんどいらずで、色褪せにくいです。ダニやカビの発生リスクは低いので、子どもやペットのいる家庭には嬉しいポイントでしょう。初期費用が高かったり、イグサの香りがしなかったりなどのデメリットはありますが、性能は大変優れています。張替えをするときに、和紙畳への検討も視野に入れてみてはいかがでしょうか。