畳の日焼けを防止するためには?修復方法についても解説!

公開日:2022/06/15  最終更新日:2022/07/04


和室に憧れ新居に畳の部屋を造ったのはよいものの、その畳の管理でしくじった経験がある人も少なくありません。とくに起こりがちなのが、カーテンや障子を開けっ放しにしてしまい、直射日光を当ててしまうケースです。いわゆる畳の日焼けですが、当記事ではその防止方法と修復方法について徹底解説します。ぜひじっくり読んでみてください。

畳が日焼けしてしまう原因とは?

畳が日焼けする原因は、直射日光を開けることにほかなりません。直射日光を長時間当て続けると、日焼けの現象が起きてしまい変色するのです。劣化スピードも早くなり、結果として畳の張替え頻度が高くなる恐れもあります。

■なぜ畳は変色するのか

人間の肌が日焼けによって色が変わるのはメラニンと呼ばれる色素が関係していますが、畳自体は生きているわけではないので、人間と同じ現象で色が変わるわけではありません。実は、畳はイ草と呼ばれる植物でできており、そのイ草に含まれている色素によって引き起こされるのです。その色素であるクロロフィルは紫外線によって化学反応がおき、フェオフィチンと呼ばれる物質に変化します。そのフェオフィチンは褐色であり、色あせてしまうのです。畳が変色したままだと、部屋のイメージも損ないます。親戚が家に来た際の印象も悪くなる可能性があるため、なるべくきれいな状態に維持しましょう。

■どの程度の期間で畳は変色するのか

3か月から半年程度でゆっくりと日焼けします。時間をかけて徐々に茶色く変色しているシステムであり、すぐに色が変わるわけではありません。畳の日焼けは悪いだけではなく、素材として使われているイ草はさまざまな養分が含まれているためカビが生えやすい、といった特徴があります。

しかし日焼けによって変色すると、イ草の養分が枯れて養分自体がなくなるためカビも生えにくくなるのです。だからといって、畳の日焼けを良しとする人はいないでしょう。見た目の問題があり、お客さんを家に呼びづらくなる、などのデメリットがあるからです。

畳の日焼けを防ぐためには?

厄介な畳の日焼けですが、防ぐことは充分に可能です。ここではとくにおすすめの対処法を3つ紹介するので、できるものから実践してみてください。

■紫外線カット機能のあるカーテン

畳の日焼けも紫外線によって引き起こされるため、部屋に紫外線を入れないことが肝心です。そこでおすすめなのが、UVカットの効果が高いカーテンを導入することです。カーテンの種類にもよりますが、カット率の高いものであれば90%以上の紫外線を遮ることも可能です。

取り付けもレールに付けるだけなので、難しいことは一切ありません。しかも紫外線カットの効果は半永久的なので、コストパフォーマンスにも優れているのでおすすめです。価格的にもそれほど高いものではなく、大きさにもよりますが1万円程度で売られていることが多いです。中には、2,000円から3,000円で売られていることもあります。

■窓に紫外線カットのフィルムを貼る

窓のガラス部分に紫外線カットの機能があるフィルムを貼ることでも畳の日焼けを抑えられます。フィルム自体はホームセンターにも売っているので、比較的手に入れやすいです。ただ紫外線カットフィルムだけでは、難しいでしょう。そもそも太陽光線でも畳の日焼けは起こることがあるため、しないよりはマシですが、こちらの対処法のみでは日焼け事態を防げるわけではありません。

■日焼け防止シート

こちらは不動産オーナーなどに限定されますが、畳のある部屋を使っていないとの条件付きで採用できる方法です。畳の上に畳用の日焼け防止シートを被せるだけです。確実に紫外線および太陽光をカットできるので、高い日焼け防止効果があります。インターネット通販でも取り扱いがあり、価格も1,000円から2,000円と安価です。

畳の日焼けは修復可能?

一度日焼けして変色してしまった畳は修復可能なのでしょうか。それとも新しく購入しなければならないのでしょうか。

■ケースバイケースで修復可能

すべての畳の日焼けに対処できるわけではありませんが、修復できる可能性はあります。お酢を使うことで、色が戻る可能性があるのです。酢自体には、汚れを取りやすくする・黄ばみを防止する・カビを除菌、防止するなどの機能があるとされています。定期的に酢で畳掃除をすると、状態を保てる可能性があるので試してみましょう。

■酢による手入れの手順

まずは洗剤で畳の汚れを簡単に落としてください。そのうえでお湯とお酢を21の割合で混ぜ、霧吹きに入れ変色した場所に吹きかけます。あとは乾いた布で拭き取って乾燥させるだけです。

日焼けが取れない場合は張替えを検討しよう

そもそも畳は消耗品の一つであり、対処しても日焼けが取れなければ張替えも検討すべきです。畳はひっくり返しても使えるので、新しく購入する必要はありません。ただひっくり返せるのは一度までなので、過去にひっくり返して使用したことがある場合は、新たに購入するほかありません。

 

畳の日焼けは紫外線と太陽光によって引き起こされるため、カーテンやフィルムなどで予防するのがおすすめです。使用していない部屋な場合は、紫外線防止シートで畳を覆うことも検討しましょう。畳の変色は酢によって改善することも考えられますが、状態にもよります。元に戻らなかったら張替えも検討しましょう。

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