琉球畳とは?メリット・デメリットを予め知っておこう!

公開日:2022/11/15  最終更新日:2023/03/27

一般的なイグサを使った畳とは違う「琉球畳」というものがあるのをご存知でしょうか。最近はフローリングの洋間で畳を使用する家庭も増えていますが、そのような洋風の空間でも違和感がなくおしゃれになると琉球畳は人気です。今回はメリットがある一方でデメリットもあるという琉球畳について、詳しく紹介します。

琉球畳とは?

和室で使用する一般的な畳はイグサで作られています。しかし、琉球畳は普通のイグサではなく「七島イ草(しっとういぐさ)」という、琉球列島で栽培されていた植物で作られているものです。

現在は大分県が主な産地の七島イ草は、断面が三角形になっているのが特徴で、ケバが多くてザラザラした感触があります。ただし、近年は素材にこだわらず、琉球畳の特徴である「半畳サイズの縁なし畳」を琉球畳と呼び、七島イ草以外の素材が使われていることも多くなりました。

七島イ草以外の素材では、一般的なイグサ、和紙といった天然素材のほか、ポリプロピレンなどの化学繊維もあります。

琉球畳を選ぶメリット

琉球畳にはどんな魅力があるのでしょうか。琉球畳を選ぶことで生まれるメリットについて説明します。

どんな部屋にもなじむ

琉球畳には縁がなくカラーバリエーションが豊富なので、和室だけでなくフローリングの洋間にもなじみやすく、モダンな雰囲気をつくることができます。

畳には「目」があり、掃除の際にはその目に沿ってホウキや掃除機を動かしますが、その目の方向を互い違いに置き市松模様のようにするのが一般的な敷き方です。これは琉球畳が正方形の半畳サイズだからできることで、目の方向だけでなく2色の畳を組み合わせて楽しむこともできます。

狭いスペースでもOK

琉球畳は半畳サイズの正方形、狭いスペースでも敷くことができるので置き畳や小上がりにもおすすめです。琉球畳は半畳サイズが基準となりますが、好みに合わせたオーダーメイドも可能で、長さや幅だけでなく厚みも選ぶことができます。

琉球畳を選ぶデメリット

琉球畳を選ぶときにはどのような注意点が必要なのでしょうか。琉球畳を選ぶことで生まれるデメリットを説明します。

価格が高めになる

一般の畳とは違い、希少性の高い七島イ草を使用した琉球畳は高価です。七島イ草を使用しない、普通のイグサや和紙を素材にしたものでも、サイズが半畳なので枚数が多くなり通常の畳よりも高額になることがあります。また、琉球畳の加工が通常の畳よりも手間がかかることも、価格が高くなる理由のひとつです。

耐久性が劣る

琉球畳は畳縁がないという特徴がありますが、これにより通常の畳よりも耐久性が劣るといわれています。畳縁がないことでデザイン性も高くなるのですが、畳自体を補強してくれる部分がないということで、使用する際は気を配ったほうがいいでしょう。

伝統的な七島イ草を素材にした琉球畳の場合は比較的耐久性が高いのですが、一般的なイグサや和紙などが素材の場合はとくに注意してください。

琉球畳の張替え費用の目安

一般的な畳の場合、表面が色あせたりささくれが目立ったりしたら、裏返しや表替えしてきれいにできます。しかし琉球畳の場合、表替えはできても裏返しは断られることも。

畳の張替え方法の中で裏返しはもっとも費用が安いのですが、琉球畳の構造から裏返しは難しいとのことです。裏返しがOKかどうかは業者に問い合わせてみましょう。ここでは、琉球畳の一般的な張替え方法である、新調と表替えについて説明します。

新調する

琉球畳の張替えでもっとも多いのは、一般の畳からの交換でしょう。琉球畳1枚(半畳)あたりの価格は、七島イ草を使用しているものなら2~3万円前後、一般的なイグサや和紙、化学繊維を使用しているものなら8,000~15,000円前後が目安です。

6畳の部屋の畳を琉球畳にするなら、枚数は12枚必要になり、七島イ草なら24~36万円、そのほかの素材なら高いもので18万円程度が目安になるでしょう。

表替えする

すでに琉球畳を使用しており、傷みや色あせが目立ってきた場合に表替えできます。表替えの料金は、イグサを使用している畳で1枚あたり17,000円前後、そのほかの素材で1万円前後が目安です。

使用する素材や畳張替え業者によって料金も異なりますが、琉球畳の場合は耐久性がそれほど高くないことから、ある程度年数が経過したら表替えよりも新調する方がおすすめでしょう。

手軽なユニット畳もあり

本格的な琉球畳ではなく、手軽に使用できる半畳のユニット畳・フロア畳もあります。フローリングの床の上に敷くことで簡単に畳のスペースができることから、購入する人も増えてきています。

防ダニや防カビ加工の素材で水拭きできるものなら、小さなお子さんのいる家庭でも気軽に利用できるでしょう。価格は安いものなら半畳で3,000円から、防カビや防ダニ加工、滑り止めなどが付いているグレードの高いものなら半畳で15,000円からが目安です。

まとめ

おしゃれでモダンな雰囲気になる琉球畳は、和室だけでなく洋間にも利用できます。素材は伝統的な七島イ草のほか、一般的なイグサや和紙、化学繊維もあり、カラーバリエーションも豊富です。そのため、お部屋のイメージ合わせて選べるでしょう。ただし、メリットだけでなくデメリットもあるので、その点も考慮して検討してください。

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