畳の寿命はどれくらい?長く使い続けるコツについても解説!
畳は定期的に掃除機をかけていても傷んでしまい、交換をする場合があります。交換の目安のポイント、寿命はどのくらいなのか気になるものです。今回は、畳の寿命にと交換の時期について紹介します。さらに、畳を長く使うためのコツも徹底解説します。ちょっとした手入れで畳の寿命を延ばせるので、ぜひ参考にしてみてください。
畳の一般的な寿命
畳の寿命は場所ごとで交換時期は違います。一般的な流れは表面の畳表から始まり、畳の中心部の畳床となり、最後は畳そのものの交換となります。各箇所の寿命を確認していきましょう。
■畳表
畳表は畳の表面にあるイグサで織り込んだ、ござを指します。寿命はだいたい10年前後で、3~5年ごとにメンテナンスが必要です。日頃、畳に沿って掃除機やほうきでゴミを取り除き、窓を開けて換気をするなど、湿度を保つようにすれば畳表の寿命をやや延ばせる場合もあります。
■畳床
畳床の寿命は10年~20年前後。畳床とは、畳表の下部分のことで畳の中心にあたります。しかし修繕を繰り返せば、30年以上経っても現役でとして活躍する場合もあります。歩いたとき違和感がある、空気が入っているような感覚があれば、畳の交換目安となります。畳を替える方法は主に3種類あります。畳替えは場所ごとで時期や費用は大きく異なります。それぞれの種類や費用の相場について紹介します。
■裏返し
畳は表裏どちらも使用できるため、表面の畳が汚れたときは裏返して畳表を張替えます。この作業を裏返しと言います。費用相場は畳1枚3,000円ほどで、新調するよりも費用を抑えられるので、裏返しを活用する方が多いです。
■表替え
表替えは、畳表と畳の端にある縁(へり)を新しく張替える方法です。主に、畳表に傷が目立った場合に使われます。費用相場は1万2,000円ほどです。
■畳替え
畳替えは、畳そのものを新しく取り替える方法です。畳床まで傷んでいた、すでに裏返しをしたときに使われるケースが多いです。費用相場は1万5,000円ほどです。
畳の交換時期を判断する方法
畳の使い方、掃除の頻度によって、寿命は大きく変わります。日々の手入れが不充分であれば、畳は長持ちしません。そのため、畳のメンテナンスはこまめに取り入れたいものです。しかし、交換時期の目安はどこを注視すればいいのでしょうか。ここでは、畳を取り替えるポイントについて紹介します。
■畳表の色
畳の使用が長くなれば、色褪せることがあります。交換の目安は褐色になった場合です。湿気の少ない時期に交換すると、カビが発生しにくいため掃除が楽になります。
■畳表の感触
畳を触ったとき、ささくれが気になったり触り心地がなめらかでなかったりした場合、交換の目安となります。また畳に輝きが感じられないのも目安のひとつです。ざらつきを感じる場合は、ダニの死骸が原因かもしれませんので、早めに交換をしましょう。
■歩いたときの違和感
交換の目安は畳の上を歩いたとき、空気が入ってボコボコする、へこんだ箇所がある場合です。さらに、ギシギシと軋む音がしたときも交換を検討する方がよいでしょう。
■カビの臭いが強い
畳からカビの臭いが強まれば交換の目安です。少しでもカビの発生を防ぐために、定期的に窓を開けて換気をして空気の入れ替えをします。
畳の寿命を延ばすためには?
先ほども伝えたように畳は、手入れをサボった分だけ寿命は縮みます。定期的な手入れはとても大切です。ここでは、畳の寿命を延ばすための方法を紹介します。
■湿度の調整
畳は水分を吸収するため、湿度の調整が可能です。夏場や梅雨の時期など、湿度が高くなるとカビが発生しやすくなります。週1~2回ほど、窓を開けて空気を循環し湿度を調整しましょう。窓を開けられない場合は加湿器や除湿機を活用して、部屋の湿度を均一に保ちます。
■畳に傷をつけない
畳はちょっとしたダメージによって、ささくれができやすいです。家具を運ぶときは、引きずるのではなく持ち上げて移動をしましょう。また飲み物をこぼした場合は、そのままにするのではなく、すぐに拭き取るようにします。水分を吸い込む畳の性質を考え、なるべく乾拭きで掃除をしましょう。
■定期的に掃除をする
カビ、ダニは畳の寿命を縮めてしまいます。少しでも発生を防ぐためにも、こまめな掃除が大事です。掃除機やほうきを使って掃除をする場合は、畳に沿って掃除をしましょう。畳と逆の方向で掃除をすると、イグサに傷ができやすくなります。汚れた箇所を掃除する場合は、掃除用シートを使い拭き取りましょう。天気のいい日は日陰干しをするのも効果的です。太陽の光を直接浴びると、色褪せの原因となるため、必ず日陰で干すようにしましょう。
畳の寿命は場所ごとで違い、表面は10年、畳の中心は10~20年ほどです。メンテナンスの時期や交換をしたいポイントもそれぞれ違いるため、日々の手入れで畳の状態をチェックすることが大切です。長持ちするために、こまめな換気と湿度の維持を心がけましょう。掃除機やほうきを使う場合は、畳の方向に沿って掃除をすると痛みにくいです。風通しのよい日は日陰干しをするのもおすすめです。畳を清潔に保てるように、ケアをしっかりして交換の目安が見られたときは、早めに交換をしましょう。