畳を長持ちさせるにはどうしたらよい?寿命を縮めないお手入れ方法とは
和室において畳は必要不可欠な存在で「畳を長く使いたい!」と思われている方も多いと思います。しかし、具体的にどんなお手入れをしたらよいのかあまり知られていないのが現状です。お手入れ次第で畳の寿命は大きく変わります。そこで今回、畳を長持ちさせるための手入れ方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
畳を長持ちさせる方法
畳を長く使うためには、湿気対策を行い、ダニやカビの発生防止を心がけることが重要になってきます。とくにダニやカビは畳の劣化を進めるだけでなく、我々の体にとっても悪影響であるため、対策は必ず行うようにしましょう。
こまめに換気や除湿を行う
畳は湿気に弱い性質なので、風通しをよくすることが肝心です。日頃からこまめに換気や除湿を行うように心がけましょう。梅雨の時期などは、エアコンの除湿機能なども活用しながら、可能な範囲で湿気対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。
日光に当たらないようにする
畳は湿度にも弱いですが日光にも弱く、日に当たりすぎると日焼けによって色褪せが生じ、畳が傷んでしまう原因になってしまいます。そのため、日が当たる時間帯は障子やカーテンを閉めておくとよいでしょう。
天日干しを行う
畳の天日干しは面倒であるためついつい怠ってしまいがちですが、乾燥や殺菌効果があるだけでなく、ダニやカビの発生防止にも大きく貢献してくれます。方法としては、コンクリートやタイルの上に畳を寝かせて、表と裏を交互に直接日光に当てます。土や芝生の上でやってしまうと、ダニが入り込んでしまう可能性があるため注意が必要です。年に2回春や秋のよく晴れた日に4~5時間程度の天日ぼしをすることが効果的である、といわれています。
裏返しにする
畳は両面使用できるため、ひっくり返して再利用することにより、畳を長持ちさせることができます。裏返しを行うタイミングは2~3年とされ、畳の表面に傷や日焼けによる色褪せなどが目立ち始めたら、実行してみましょう。
畳を長持ちさせるお手入れ方法
畳を長持ちさせる上で重要になってくるのは、なんといっても日頃お手入れです。具体的な方法をみてみましょう。
掃除機をかける
ポイントとしては、畳の目に沿ってゆっくり掃除機をかけることです。フローリングのように何も気にせず、グイグイ掃除機をかけてしまうと、畳の表面を傷付けてしまうため気をつけましょう。
また、畳と畳の間には埃が溜まりやすいので、ノズルを駆使するのもありです。可能であれば1畳ごとに40~60秒くらいの時間でゆっくり掃除機をかけることで、アレルゲン対策にもなるといわれています。ほこりはダニを発生させる原因にもなるので、2~3日に1回程度は掃除機でのお手入れを行う習慣を身につけておきましょう。
拭き掃除を行う
拭き掃除も基本的には掃除機と同様に、畳の目に沿って、ゆっくり優しく拭くようにしましょう。上記のように畳は湿気に弱い性質であるため、基本的には乾拭きで行います。市販の不織布モップを使用してもよいでしょう。拭き掃除については最低でも月に1回程度はやっておくことが望ましいです。
定期的に米ぬかを使用してみる
米ぬかを木綿布でくるんだものを用いて畳の表面を優しく拭くのが、メンテナンスによいとされています。米ぬかの油分によって畳が保護され、ささくれを予防にも効果的で、艶やかな仕上がりにもなります。定期的にこの作業を行ってみましょう。米ぬかについては、精米所やスーパーのお米コーナーなどで簡単に購入できます。
畳の寿命を縮ませないためにすべきこと
畳の性質やお手入れ法については把握していただけたと思いますが、気をつけるべきことについても紹介します。
加湿器の使用には要注意
冬場などはついつい加湿器を使いがちですが。湿度は畳の大敵であるため、畳のある部屋での加湿器の使用はなるべく避けましょう。どうしても使用しないといけない場合は、加湿器の設定を弱くするなどして湿度が上がりすぎないよう対応を考えましょう。
ペットは入れない
犬、猫、インコなどのペットはダニやノミの発生につながってしまう恐れがあります。ダニやノミは畳の寿命を縮ませる大きな要因にもなるため、ペットは畳のある部屋には入れないよう気をつけましょう。
畳の上ではカーペットなどを敷くことは避ける
畳の上にカーペットをなど敷くことで通気性が悪化してしまい、湿気がこもった状態となってしまいます。湿気に弱い畳にとっては悪影響であり、寿命を縮めてしまう可能性があります。
畳のある部屋で洗濯物の部屋干しはやめておこう
部屋干しをすると、どうしても部屋の湿度は上がってしまうため、畳のある部屋での洗濯物の部屋干しは極力避けましょう。
まとめ
畳は自然素材でできており意外とデリケートな性質でもあるため、手入れを疎かにしていると畳の寿命は短くなってしまいます。日々のお手入れのなかで、基本的に掃除機がけや乾拭きを習慣として行うようにし、湿度対策やダニ・のみの発生防止に努めることが、畳を長く使用する上で大切になってきます。今回ご紹介した内容を頭の片隅に入れて、畳のあるライフスタイルを堪能してください。