畳張替えに適した季節ってあるの?四季別に解説!
畳の張り替えに最適な季節はあるのでしょうか?畳は季節ごとの気温や湿度の変化に影響を受けます。この記事では、季節ごとの畳の特性と、四季それぞれに適した畳の張り替えタイミングについて解説しましょう。快適な畳の生活を楽しむために、ぜひ本文をご覧いただき、お役立てください。
もくじ
畳張替えに適した季節ってあるの?ベストなタイミングは?
畳(たたみ)は日本の伝統的な床材のひとつであり、畳張替えはそのメンテナンスとして定期的に行われます。
畳を長持ちさせるためにも、畳張替えを適切な季節に行うことが重要です。畳店の繁忙期は年末とお盆時期の7〜8月といわれています。新年をきれいな畳で迎えたいという方、お盆で実家に帰省したタイミングでの張替えを考える方が多いようです。
さらに年度末の3月も張替えを考えるタイミングのようですが、実際には気候と湿度が安定している4〜5月、9〜11月が張替えには最適とされます。反対に、梅雨時期は湿度が高いため、張替えは敬遠されがちです。
畳には調湿機能があるため快適に過ごせるのですが、畳だけで家中の湿度をコントロールするのは難しいので、湿度計をこまめにチェックして注意する必要があるでしょう。
春・夏に畳替えをするメリットとデメリットは?四季別に解説!
畳替えは日本の伝統的な文化であり、季節によって行うことが一般的です。
春から夏にかけて畳替えをすることには、いくつかのメリットとデメリットがあります。ここでは、そのおもな要点を紹介します。
春・夏に畳替えするメリット
春から夏にかけての季節は湿度が高くなりますが、畳替えを行うことで部屋の湿気を抑え、カビやダニの発生を防ぐことができます。
また、新しい畳は清潔で気持ちのよい空間を提供してくれるでしょう。春から夏にかけての季節は暖かくなりますが、畳替えによって床の素材を変えることで、より涼しく快適な空間を作ることができます。
とくに春は引っ越しや年度の切り替えにともない、畳の張替えの依頼が多い時期です。新生活を気持ちよくスタートさせたいなら、この季節に畳替えをするのもよいでしょう。夏には涼しさを感じる素材を選ぶことが重要です。
春・夏に畳替えするデメリット
畳表に使用するイグサには、空気中の水分を調湿する作用、また栄養分があります。
そのため、新品の畳であってもカビの生えやすい環境であれば、せっかく畳替えをしても1年以内にカビが生えてしまうでしょう。
秋・冬に畳替えをするメリットとデメリットは?
秋や冬になると、日本の多くの家庭では畳替えの季節が訪れます。
畳替えは、畳を新しいものに入れ替えることで、床の清潔さや快適さを保つための伝統的な作業です。この記事では、秋・冬に畳替えをするメリットとデメリットについて見ていきましょう。
秋・冬に畳替えするメリット
秋・冬に畳替えを行うメリットのひとつは、空気の乾燥による湿気対策が挙げられます。
秋は天気がよく乾燥していて気温もちょうどよいので、もっとも畳替えの作業がしやすい季節なのです。これらの季節は湿度が低くなりがちで、畳は乾燥して清潔を保ちやすい特徴があります。カビやダニの繁殖を防ぐことができ、家族の健康を守ることができます。
また、秋・冬に畳替えをすることで、畳の状態を定期的に確認できる点も重要です。畳は日常的に使用されるため、表面や縁の部分が擦り減ってしまうことがあります。定期的な畳替えによって、畳の状態をチェックし、必要に応じて補修可能です。
さらに、秋・冬は新しい季節を迎えるにあたって、リフレッシュしたい気持ちになるものです。畳替えはその象徴的な行事であり、部屋の雰囲気を一新することで、心地よい空間を演出することができます。
また、12月のボーナスシーズンがあるため、ご家庭によっては畳替えを依頼しやすい時期でもあるでしょう。
秋・冬に畳替えするデメリット
一方で、秋・冬に畳替えを行う際のデメリットもあります。
まず考えられるのは、畳の乾燥による縮みや割れなどの問題です。とくに、暖房を多用する冬場は室内の乾燥が進み、畳の素材が収縮してしまうことがあります。このため、適度な湿度を保つことや、畳の素材やメンテナンスに注意しましょう。
また、秋ごろに流通する畳には新草が使われており、美しい緑色が特徴です。しかし、日焼けによる退色が早く、その美しい色はすぐに褪せて退色してしまうことが多いのです。また、秋はまだ昨年につくられた畳表が流通しており、必ず新草で畳替えができるとは限りません。
草の産地別で張替えに適した季節も変わる
畳は、日本の伝統的な床材であり、その耐久性と快適な感触から、現代でも多くの家庭で愛用されています。
しかし、畳は長期間使用すると摩耗してくるため、定期的な張替えが必要です。畳の張替え時期は草の産地によって異なり、季節によっても影響されることがあります。ここでは、畳の草の産地別に適した季節について見ていきましょう。
畳の主な草の産地
畳の材料となる主な草は、イグサ、ヨシ、タタミノキなどがあります。
それぞれの草には特性があり、畳の質や風合いに影響を与えます。これらの草は主に地域によって産地が異なります。たとえば、イグサは主に九州地方で栽培され、ヨシは北海道や東北地方で採れることが多いです。
季節による適した張替え時期
畳の張替えに適した季節は、草の収穫時期や気候の影響を考慮して決まるのです。
一般的な指標としては、秋から冬にかけてが適しています。これは、夏の暑さや湿気が畳にダメージを与えることを防ぐためです。とくに、湿気の多い地域では夏の終わりから秋にかけて畳がカビることがあるため、この時期に張替えることがおすすめです。
地域ごとの畳の特性
畳の草の産地別には、特有の特性があります。
たとえば、九州地方で産出されるイグサの畳は、繊細で柔らかな風合いが特徴的です。そのため、足触りのよい畳を求める場合は、九州産のイグサを選ぶとよいでしょう。
一方で、北海道や東北地方のヨシを使用した畳は、丈夫で強固な特性があります。これは、寒冷地の気候に適応するためにヨシの繊維が強くなるためです。
まとめ
畳張替えは畳の寿命を延ばすために欠かせないメンテナンスです。適切な季節に畳張替えを行うことで、湿気やカビ、ダニなどのトラブルを未然に防ぐことができます。春から夏にかけては湿気が少なく乾燥しやすいため、畳を新しいものと取り替えるには最適な季節です。秋から冬は、夏の湿気を含んだ畳を乾燥させるためにも適しています。季節ごとに畳の状態を確認し、快適な畳生活を送るために畳張替えを計画しましょう。