畳VSフローリング それぞれのメリットとデメリットを紹介
住宅を建てる際やリフォームの際に、部屋を畳じきの和室にするかフローリングの洋室にするか悩むことがあるかと思います。そこで本記事では、畳とフローリングを徹底比較し、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。悩んだ時の選び方もまとめて紹介するので、住宅の建設やリフォームを控えている人は参考にしてみてください。
畳の特徴とメリット・デメリット
畳には、さまざまな種類や特性があります。
一般的に「縁あり畳」と「縁なし畳」の2つの主要なタイプがあります。縁あり畳は、畳の端が畳縁によって保護されており、耐久性に優れています。一方、縁なし畳はデザインがシンプルで洋室にも合いやすく、モダンな雰囲気を演出します。
畳の用途によっても畳の種類は異なります。床の間などの特別な場所では、龍鬢という畳表を使用することがあります。また、畳縁には紋縁と呼ばれる紋様を織り出したものが使われます。そんな畳のメリットとデメリットを、下記に紹介します。
畳のメリット
畳の素材として一般的なのはい草です。
い草は自然素材であり、調湿機能があります。空気を多く含んでいるため、断熱性にも優れており、夏は涼しく、冬は暖かい部屋を保つことができます。また、畳は足に優しく、弾力性があり、吸音効果もあります。
い草の香りにはリラックス効果もあり、心地よく暮らすためのメリットがたくさんあります。また、お正月などのイベントでムードを演出できる点も、畳や和室のメリットでしょう。
畳のデメリット
畳にはいくつかのデメリットもあります。
湿気を吸収するため、湿気が続くとダニが発生しやすくなります。定期的なお手入れが必要です。また、畳は柔らかいため、重い家具を置くと跡がついてしまうこともあります。
フローリングの特徴とメリット・デメリット
フローリングは、木質系の材料を用いた床材であり、単層フローリングと複合フローリングの2つの主要な種類があります。
単層フローリングは無垢材で作られており、一枚の木材から成っています。一方、複合フローリングは、合板の表面に薄くスライスした木を貼り付けたもので、耐久性と安定性を兼ね備えています。
フローリングを選ぶ場合は、単層フローリングと複合フローリングの特徴を把握し、適切な床材を選ぶことも大切です。
フローリングのメリット
フローリングのメリットは多岐にわたります。
まず、掃除がしやすく、ダニも発生しにくいため、清潔な状態を保ちやすいです。また、家具による跡が畳よりも少ないため、美しい床面を長く維持することができます。
無垢材を使用したフローリングの場合、定期的なメンテナンスが必要ですが、複合フローリングはほとんどメンテナンスが必要ないため、手間がかからず、耐用年数も長く、経済的です。
フローリングのデメリット
フローリングにはいくつかのデメリットもあります。
例えば、畳に比べて硬く、足が疲れやすくなることがあります。特に冬季には足が冷えやすく、防寒対策が必要です。また、水分に長時間触れると変色や膨張の恐れがあるため、水をこぼした際には迅速に拭き取り、乾拭きをするなどの注意が必要です。
どちらにするか悩んだ時の選び方
ここまで、畳とフローリングの特徴およびメリット・デメリットを紹介してきました。
しかし、具体的にどう選べばいいのか悩んでいる人や、どちらも魅力的で選べない人もいるのではないでしょうか。そんな人に向けて、悩んだ時の選ぶ決め手を紹介します。
叶えたい住宅の理想像に合わせる
人や家族ごとに、叶えたい住宅の理想はそれぞれ違うものです。
そのため、住宅の理想像を家族で共有し、じっくりと話し合うことで選ぶ決め手が見つかることがあります。畳とフローリングそれぞれにメリットとデメリットがあるため、それも家族で共有しましょう。
家具との調和度で選ぶ
すでに持っている家具を新たな住宅でも使用する場合は、その家具が畳とフローリングのどちらに合うか検討してみましょう。
家具と合わせることで、実際にどんな雰囲気の空間が出来上がるかイメージしやすくなるでしょう。
機能面で選ぶ
畳は柔らかい素材のため、小さな子どもの遊び場や高齢者のいこいの場としてぴったりです。
一方フローリングは掃除がしやすいなど機能性で優れ、家事をする際にありがたいでしょう。こういった機能を比較し、自分たちに必要な面を優先しましょう。
和室と洋室を区切って作る
住宅のスペース次第にはなりますが、洋室と和室をつくり、畳とフローリングのいいところを両方取るのも選択肢にあがります。
とくに家族で一つの家に住む場合は一人一人希望や要望が異なるケースもあるので、和室と洋室を両方用意する動機が多くなります。
まとめ
本記事では、畳とフローリングの比較をしてきました。結論としては、畳とフローリング、それぞれに魅力があります。畳は自然素材であり、足に優しくリラックス効果もあります。一方、フローリングは掃除が容易で耐久性が高く、家具との相性も良いです。選択肢としては、家族の理想やライフスタイル、機能性などを考慮し、和室と洋室を組み合わせるのも魅力的です。畳とフローリングそれぞれの特徴を把握し、理想の住空間を実現しましょう。