畳の張替えはいつ頃行うべき?具体的なタイミングを知ろう!
畳が新しいと気持ちよく過ごせますが、年月が経過することで汚れや色あせ、傷などが気になってくるものです。室内をきれいに掃除しても畳が残念だと、来客があったときなど恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。そんなときは張替えて、再びきれいな畳を復活させてください。畳の張替えのタイミングについて、くわしく解説していきます。
畳の張替えはいつ頃行うべき?
畳を張替えるタイミングは、一般的に約5~10年だといわれています。ただし、どの家庭のどんな畳でも同じタイミングというわけではなく、5~10年は目安でしかありません。
畳の種類によっても異なりますし、畳のある部屋をどのように使っているのか、家族構成などによっても差が出てくるでしょう。
家族が頻繁に出入りしたり、子どもが遊び場として使ったりしている部屋の畳なら、5年ももたず2~3年で傷んでしまうこともあります。年数ではなく、つぎのような状態になったら張替えを検討してください。
色や風合いで判断
畳は日光があたることで変色してしまうこともあれば、長年の使用で色あせてしまうケースもあります。また見た目だけでなく、触ってみたときに、ざらつきやささくれが気になるようなら張替えを検討しましょう。
カビやダニの発生
畳にカビが生えると、アレルギー症状を引き起こすなど健康を害する恐れがあります。ダニが発生すれば刺されてかゆくなったり、カビと同じくアレルギーの原因にもなります。
カビを拭き取るなどの対応をしても、すでに畳の内部まで浸透しているかもしれませんし、ダニを完全に駆除することも難しいものです。カビやダニの発生を確認したら、張替えを検討しましょう。
踏んだときの違和感
畳の上を歩いているときに、ギシギシと音がしたりへこんでいると感じたときも張替えを検討しましょう。このような状態の場合、畳が劣化しているだけでなく建物の躯体まで劣化が進んでいる可能性もあるので早めに対応してください。
畳の寿命を延ばすためには?
どうせなら張替えるまでの期間をできる限り長くしたいはず、畳の寿命を延ばすことは可能なので、つぎのようなことを心がけてください。
湿度に注意する
畳は空気中の水分を吸収する性質があるため、湿度が高い状態が長く続くとカビが発生しやすくなります。そのため、部屋を閉め切ったままにするのはNGです。
窓を開けてこまめに換気し風を通して湿度を調整してください。梅雨時など雨が長く続く場ときは、窓を開けることで湿度が高くなるので、そのような場合は除湿器の使用がおすすめです。
掃除はこまめに行う
カビやダニの発生を防ぐために、こまめな掃除を心がけましょう。掃除機やホウキを使用する際は、畳の目にそって動かすことが大切、目に逆らって行うと傷をつけてしまう恐れがあります。
雑巾がけするとさっぱりしますが、しっかり絞って余計な水分を含ませないようにします。
また、天気のいい日に屋外で干すのもカビやダニの予防に効果的ですが、必ず陰干しして太陽の光を当てないようにしましょう。直射日光は畳を変色させるので注意してください。
傷をつけないよう注意する
掃除の際に傷をつけないよう注意するほかに、家具などを移動させるときは引きずらないようにしましょう。
ジュースなどの飲みものをこぼしてしまったら、乾いた布ですぐに拭き取るようにしてください。その後で固く絞った雑巾で拭き取ってから、乾拭きして仕上げます。
畳を張り替える前に確認しておくべき点
上記で説明したような畳を張り替えるタイミングを知っておくほかに、つぎのような点も確認しておきましょう。
畳の張り替えの種類について
畳の張り替えには3つの種類があります。畳の状況に合わせて張り替えの種類を選ぶのが一般的ですが、それぞれ張り替えの方法が異なることで費用も違ってきます。
▪裏返し
裏返しというと、畳をそのままひっくり返すのかと思うかもしれませんがそれは違います。畳表を裏面に付け直し、畳縁を張り替える作業を行う方法です。3つの張り替え方法の中で、もっとも費用が安いのがこの裏返しです。
▪表替え
芯材がまだ使える場合、畳表をそっくり取り換えることで新品同様の美しさが復活します。芯材まで劣化している場合は、畳を交換(新調)しなければなりません。
▪新調
芯材の劣化が進み寿命がきてしまったら、新しい畳を新調することになります。
一般的に新調するタイミングは10年~15年ですが、畳を敷いている室内の環境や使用の度合いによって、その期間にも差が出てきます。10年が経過し畳の色あせや傷などが気になったときは、畳の張り替え業者に相談することをおすすめします。
業者を選ぶときのポイント
畳の張り替えは、業者選びも慎重に行う必要があります。後悔しないために、つぎのポイントを押さえて業者を選んでください。
▪資格を取得しているか?
畳の張り替えに関しても資格があり、それが国家資格の「畳製作技能士」です。学科試験と実技試験に合格した者のみが有する資格ですから、畳製作技能士が在籍している業者なら信頼して任せることができるでしょう。
▪きちんと説明してくれるか
資格を持ち専門的な知識があっても、ユーザーが納得できないような説明では安心して任せることはできません。専門的なことでもわかりやすく、納得できるまで説明してくれる業者を選んでください。
見積書についても詳細な内容が明記され、わからない部分の質問にもきちんと答えてくれる業者なら安心でしょう。
まとめ
畳の張替えのタイミングは、目安として5~10年といわれていますが畳の状況によって異なります。また、張替え方法も畳の状況を見て選ぶことになりますが、劣化を遅らせ寿命を延ばすために日頃の管理やお手入れが重要なポイントになるでしょう。
張替えるかどうか迷ったときは、張替え業者に診てもらうのがおすすめですが、業者選びは慎重に行うようにしてください。