畳は自分で補修できる?セルフ補修方法と予防方法をご紹介!
自宅に畳の和室があると、さわやかない草の香りに落ち着く空間ができます。小さな子どものいる家庭にも畳の部屋は人気があります。ただ、畳の表面がささくれると肌にささることもあるため、気をつけたいものです。プロの専門業者へ依頼する前に、どのように補修すればよいのでしょうか?今回は、簡単な補修ポイントをお伝えします。
畳のへこみを補修する方法
畳の上に重たい家具を置くと、四隅にへこみができ、そのままくぼみが残ってしまう場合があります。長期間置いておくと畳が傷む原因にも。早めに対処しておきたいところです。ここでは、畳にへこみができたとき、気になる部分の補修方法をご紹介します。
準備するもの
霧吹き、雑巾、アイロンまたはドライヤー
手順
まずへこんだ部分に向けて霧吹きで2回ほど水を吹きかけます。へこみの範囲が広ければ、もう数回水を吹きかけてみましょう。次に霧吹きをした箇所に固く絞った雑巾をかぶせます。最後に雑巾の上から畳が乾くまでアイロンをかけていきましょう。アイロンが難しい場合は、ドライヤーの熱風をあてて乾かす方法もあるのでお試しになってください。畳は湿気が多いとカビが増殖してしまいます。半乾きになってしまうとカビの原因にもなるので最後までしっかりと乾かすように注意しましょう。
畳のささくれを補修する方法
畳のささくれができたとき、まだ小さなうちに対処しておきたいところ。では、ささくれの範囲が広がらないようにするにはどうすればよいのでしょうか。木工用ボンドまたは透明マニキュアの固まる力を利用して自分で補修できる方法があるので、ここで見ていきましょう。
準備するもの
掃除機、雑巾、ハサミ、木工用ボンドまたは透明マニキュア、筆、綿棒、つまようじ
手順
ささくれの拡大を防ぐポイントは畳の目に沿うこと。各工程で丁寧に行っていきましょう。まず、畳の目に沿って掃除機をかけます。次に雑巾で畳の目に沿うように乾拭きをして、ほこりを取り除きます。続いてささくれの毛羽立っている部分をハサミでカットしていき、表面を平らにならします。木工用ボンドを3倍の水で薄め、筆でささくれの箇所に塗っていきます。
筆がない場合は、綿棒やつまようじを使うと細かいところまで塗れてきれいに仕上がります。木工用ボンドが塗れたら、ささくれの部分を平らになるように指で押さえます。その際、木工用ボンドが乾くまで待ちましょう。木工用ボンドがない場合は、透明マニキュアでも代用できます。ささくれを完全になくすのは難しいのですが、ご自身でささくれを大きくさせないように対処できる方法ですので、一度お試しになってください。
畳の焼け焦げた部分を補修する方法
和室にお仏壇がありお線香を使用される場合など、畳を焼け焦がしてしまった経験はありませんか。そんなときにも簡易的に補修できる方法はあります。畳の焼け焦げた部分を目立たなくするので、お試しになってください。
準備するもの
キッチン用漂白剤または消毒用アルコール、ロウソク
手順
まずキッチン用漂白剤か消毒用アルコールを水で5倍に薄めたものを準備し、畳の焼け焦げた部分にのせていきます。次にロウソクに火をつけて、ロウをたらし焼け焦げた部分の穴をふさいでいきます。こうすることで、焼け焦げてしまった部分が目立たなくなります。
へこみやささくれを予防する方法とは
ここまでは畳を自分で補修する方法をご紹介しました。普段の生活の中で気をつけることで、畳のへこみやささくれを予防する方法はあります。ちょっとしたことですが、早めの対処で長く畳をお使いいただけるようになるので、ご参考になさってください。
へこみを防ぐには
畳にも寿命があるので、いつかは交換が必要です。なるべく長くお使いいただくためにも通気性をよくして、お手入れしやすい状態にしておきましょう。畳の上に重たい家具を直接置くと、風のとおりも悪くなるため、畳が傷むのも早くなってしまいます。また、畳がへこみ、くぼみをつくる原因にもなります。やむを得ず、畳の部屋に大型の家具を置くときには、家具の下に板や敷物を敷きましょう。
ささくれを防ぐには
最近は、お掃除ロボの登場で部屋の掃除も楽にできるようになりました。しかし、お掃除ロボは畳の掃除にはおすすめできません。畳の目に沿って掃除機をかけたり、雑巾掛けしたりしないと畳のささくれが発生しやすくなるからです。ご自身の手で、手間ひまかけてきれいな畳を保つようにしましょう。米ぬかを活用するのも効果的です。米ぬかは美容にも活用されますが、油分も含まれており、保湿効果もあるためささくれを防ぎます。
また、米ぬかは天然のワックス効果もあり、畳の表面に光沢ができて新品のようなつやがでてきます。米ぬかを活用したささくれ防止方法についてもここでご紹介します。
準備するもの
掃除機、雑巾、綿布、米ぬか
手順
ここでも畳の目に沿うことを忘れずに各工程を丁寧に行いましょう。まず畳の目に沿って掃除機をかけます。次に畳の目に沿い雑巾で乾拭きをしてほこりを取り除いていきます。最後に綿布に包んだ米ぬかで畳の目に沿ってやさしく畳を拭いていきます。
まとめ
今回は、畳を自分で補修する方法と予防方法について見てきました。畳の補修は、簡易なことであれば自分で行うことが可能です。ご紹介した方法も参考にしながら、セルフ補修や予防をこまめに行い、畳をよい状態に保っていきましょう。もし補修がうまくいかない場合は、無理な補修は行わないで、プロの業者にご相談になることをおすすめします。