畳の素材選びで後悔しない！種類と特徴を徹底解説

日本の暮らしに欠かせない畳ですが、実は素材によって見た目や使い心地、耐久性に大きな違いがあります。天然い草や和紙、樹脂など、さまざまな素材がある中で、どれを選べばよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、畳の主な素材の種類と特徴、選び方のポイントを解説します。

畳の素材にはどんな種類がある？イ草・和紙・樹脂の特徴

畳の表面に使われている素材には、昔ながらのイ草だけでなく、和紙や樹脂などもあります。以下では、畳表に使われる代表的な素材について見ていきましょう。

香りと風合いが魅力の「イ草」

イ草は、昔から日本の畳に使われてきた天然素材です。湿気を吸い取ってくれる性質があり、室内の空気を整える働きもあります。

一方で、天然素材なので湿気を多く含むとカビやダニが発生しやすく、日焼けや摩耗によって表面が劣化しやすいという面もあります。

定期的な張り替えが必要になることもありますが、自然な風合いや香りを楽しめるのが特徴です。

丈夫で色も豊富な「和紙」

和紙の畳は、見た目はイ草に似ていますが、擦り切れや色あせに強く、カビやダニも発生しにくいため、長く清潔に使えるのが特徴です。

また、和紙は色を付けやすいので、グリーン以外にもさまざまなカラーの畳が作られており、部屋の雰囲気に合わせやすいのも魅力です。

和の空間だけでなく、洋室や現代的な空間にもなじむ素材として人気が高まっています。

水に強くてお手入れ簡単な「樹脂」

樹脂製の畳は、ポリプロピレンなどの合成素材を使った畳です。水に強く、汚れてもさっと拭くだけで手入れができるので、掃除がとてもラクです。

また、色あせや摩耗にも強く、長く使っても美しさが保ちやすいです。見た目はイ草に似せたものも多く、機能性と和の雰囲気を両立させた素材として注目されています。

畳を選ぶときのポイントは？使い方やデザインで素材を決めよう

畳といっても、素材や色、機能などさまざまな種類があります。以下では、畳を選ぶときに注目したいポイントを紹介します。

使い方や部屋の雰囲気に合わせよう

畳を選ぶときは、どんな部屋でどのように使うかを考えることが大切です。たとえば、リビングの一角に畳を取り入れるなら、落ち着いた色やモダンなデザインが合います。

子ども部屋や寝室など毎日使う場所なら、柔らかくてクッション性のある素材が安心です。部屋のテイストや目的に合った畳を選ぶことで、より快適な空間になります。

耐久性やお手入れのしやすさもチェック

畳は素材によって耐久性やお手入れのしやすさが大きく異なります。天然のイ草は見た目や香りが魅力ですが、湿気に弱く、定期的な交換が必要です。

一方、和紙や樹脂を使った畳は、カビやダニに強く掃除もしやすいため、忙しい家庭やアレルギーが気になる方にも向いています。使う場所の環境や生活スタイルに合った耐久性を選ぶと、長く快適に使えます。

好みやインテリアに合わせた色選び

畳というと緑色のイメージが強いかもしれませんが、最近はカラーや模様のバリエーションが豊富になっています。和紙や樹脂素材の畳なら、色あせしにくく、おしゃれな色味を長く楽しめるでしょう。

部屋全体のインテリアと合わせて色やデザインを選ぶことで、和室にも自分らしさを取り入れた空間づくりができます。

触り心地や香りも意外と大切

見た目や機能だけでなく、実際に触れたときの感触や香りも畳選びでは大切なポイントです。イ草の畳は独特の香りがあり、気持ちを落ち着ける効果があるといわれています。

また、素足で歩いたときの心地よさも、素材によって違いがあります。肌ざわりが気になる方は、実物を触って確かめてみるのがおすすめです。

畳の素材の違いはどうやって確かめる？

畳にはイ草、和紙、樹脂など、いろいろな素材がありますが、見た目だけでは違いがわかりにくいものです。以下では、畳の素材の違いを実感できる方法を3つ紹介します。

畳屋さんに行って実物に触れてみよう

畳を扱っているお店（畳屋）に行けば、実際の畳素材を手で触ったり、足で踏んだりして感触を確かめることができます。お店の人に相談すれば、それぞれの素材の特徴や違いを詳しく教えてもらえるので、畳を買うのが初めての場合でも安心です。

畳が使われているショールームへ行ってみよう

住宅メーカーやインテリアショップの中には、畳を敷いた部屋を体験できるショールームがあります。実際の暮らしに近い形で畳の上を歩いたり、座ったりできるので、素材ごとの違いをよりリアルに感じることができます。和室の雰囲気や、インテリアとの組み合わせも確認できるのが魅力です。

サンプルを取り寄せて自宅で比べる

畳メーカーや畳店では、小さなサイズの「カットサンプル」を取り寄せることができる場合があります。自宅でじっくりと、手触りや見た目、香りなどを比べることができるのがポイントです。気になるメーカーがあれば、公式サイトをチェックしてみましょう。

まとめ

畳にはイ草・和紙・樹脂といったさまざまな素材があり、それぞれに異なる特徴があります。どの素材が自分に合っているかを知るには、使う場所や目的に合わせた選び方が大切です。そして、実際に畳に触れてみることで、肌ざわりや香りの違いを体感できます。畳屋さんやショールームを訪れたり、カットサンプルを取り寄せるなど、気になる素材を自分の目と手で確かめてみましょう。