畳の種類や畳を長持ちさせるポイントを解説

公開日:2024/12/15  

畳の種類

畳は日本の伝統的な床材であり、種類や特徴の理解は、快適で美しい住空間を作るために重要です。この記事では、畳の種類や、選ぶ際のポイントについて解説します。また、畳を長く使用するためのポイントについても紹介します。畳の選び方に迷っている方、畳に興味がある方はぜひ参考にしてください。

畳の種類について

畳は、日本の伝統的な床材であり、種類や特徴によって異なる雰囲気や機能性をもっています。素材とサイズについて見ていきましょう。

畳の素材

畳の素材としては、主にイ草、和紙、樹脂が挙げられます。まず、イ草畳は、最も一般的な畳の種類です。天然のイ草を使用しており、香りや肌触りが特徴です。イ草は吸湿性が高く、湿度の調整や空気の浄化作用も期待できます。しかし、経年劣化や日焼けにより色が変わりやすいため、定期的な手入れが必要です。

次に和紙畳は、和紙を用いた畳表で、近年人気が高まっています。和紙畳は耐久性があり、色褪せしにくいのが特徴です。また、防水性や防汚性にも優れており、簡単にお手入れできます。和紙のもつ温かみとモダンなデザインが魅力です。

そして樹脂畳は、ポリプロピレンなどの合成樹脂を使用しているため、非常に耐久性が高く、カビやダニの発生を抑える効果があります。また、防水性や防汚性にも優れています。

畳のサイズ

主なサイズには、京間(きょうま)、中京間(ちゅうきょうま)、江戸間(えどま)があり、それぞれの寸法が異なります。まず京間は、関西地方で一般的に使われるサイズで、畳一枚の寸法は約191cm×95.5cmです。

広々とした空間を作るのに適しています。次に中京間は、中部地方で使われるサイズで、畳一枚の寸法は約182cm×91cmです。京間と江戸間の中間的なサイズといえます。

そして江戸間は、関東地方で一般的に使われるサイズで、畳一枚の寸法は約176cm×88cmです。狭い部屋にも適しており、住宅事情に合わせやすいサイズです。

畳を選ぶ際のポイント

畳を選ぶ際には、用途、手入れのしやすさ、予算の3つのポイントを考慮すると選びやすくなります。それぞれのポイントについて解説していきます。

用途

畳を敷く部屋の用途によって選ぶべき畳の種類が変わります。リビングや寝室には、快適さとデザイン性を重視した和紙畳やイ草畳がおすすめです。和紙畳は色褪せしにくく、モダンなデザインが多いため、インテリアにこだわる方に最適です。

イ草畳は自然な香りと肌触りが特徴で、リラックス効果を期待できます。一方、防水性や防汚性を重視する場合に適しているのは、樹脂畳です。

とくに子どもを遊ばせるスペースとして考えているなら、汚れが付きにくく、落としやすい樹脂畳は適しています。また、樹脂畳は耐久性が高く、カビやダニの発生を抑える効果があるため、ペットを飼っている家庭にも向いています。

手入れのしやすさ

畳の手入れのしやすさも選ぶ際の重要なポイントです。和紙畳や樹脂畳は、防水性や防汚性に優れており、簡単にお手入れができるため、忙しい家庭にぴったりです。和紙畳は抗菌性もあり、アレルギーをもつ人や小さな子どもがいる家庭にも適しています。

樹脂畳は水拭きするだけで清潔さを保てる上、長期間使用しても美しさを維持できます。イ草畳は自然な風合いが魅力ですが、湿度管理や日焼け対策など、定期的なメンテナンスが必要です。

予算

予算も重要な要素です。イ草畳は比較的手頃な価格で入手でき、伝統的な和の雰囲気を楽しめます。一方、和紙畳や樹脂畳は耐久性や機能性が高いため、やや高価になりえますが、その分長持ちし、メンテナンスコストを抑えられます。予算に応じて、自分のライフスタイルやニーズに合った畳選びが大切です。

畳を長く使い続けるためのポイント

畳も使い続ければ劣化していきますが、普段の扱い方次第で長く使い続けられます。畳を長く使い続けるためのポイントを見ていきましょう。

湿気対策

畳は湿気に弱いため、湿気対策が非常に重要です。部屋の換気をよくし、定期的に空気を入れ替えましょう。とくに梅雨の季節や湿度が高い日は、窓を開けて湿気を逃がすのが効果的です。

さらに、畳の下に除湿剤や新聞紙を敷くと、湿気を吸収し、カビの発生を防げます。エアコンや除湿機を使って室内の湿度を適切に保つのもおすすめです。

傷つけない工夫

畳を傷つけないようにするための工夫も大切です。家具の脚にはフェルトパッドを取り付け、移動する際には引きずらないように注意しましょう

重い家具を長時間置くと畳に跡が残るため、定期的に位置を変えると良いです。また、畳の上で鋭利な物を使用しないようにし、ペットの爪が畳を傷つけないように気をつけましょう。

適切な掃除とメンテナンス

畳を清潔に保つためには、定期的な掃除が欠かせません。まず、ほこりやゴミを取り除くために、畳の目に沿って掃除機をかけます。掃除機の後は、固く絞った布で軽く拭き取り、表面の汚れを取り除きましょう。

さらに、年に数回は畳を日陰で干すのが重要です。直射日光は畳を傷めるため、風通しの良い日陰で数時間乾かすことで、湿気を飛ばし、カビやダニの発生を防げます。以上のコツを実践することで、畳を長く美しく保つことができます。適切なケアとメンテナンスを施し、快適な和の空間を楽しみましょう。

まとめ

畳には、素材やサイズ、用途によってさまざまな種類があります。イ草、和紙、樹脂といった素材それぞれの特徴を理解し、自分の生活スタイルや部屋の用途に合った畳選びが大切です。また、畳を長持ちさせるためには、湿気対策や傷つけない工夫、適切な掃除とメンテナンスが欠かせません。これらのポイントを押さえて、快適で美しい和の住空間を維持しましょう。

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